家ではRTX1300をルーターとして利用しています。ひかり電話を利用しているのですが、以前はONU配下にHGWを配置し、その下にRTX1300を置く構成でしか利用できませんでした。
2025年4月15日に公開されたファームウェアRev.23.00.16でDHCPv6-PDサーバー機能・LANパススルー機能が実装され、それにより表題の通りONU — RTX1300 — HGWの構成でひかり電話をHGWで利用しつつ、v6プラス(IPoE、実際にはIPIPトンネル利用)の終端をRTX1300で行い、かつONUに直結させることが可能となったということで、YAMAHAにひかり電話アダプター設定例として紹介されておりました。ファームウェア公開が2025年4月15日、設定例公開が2026年5月19日と、ほぼ1年後に公開されたのはどういう意味があるのかわかりませんが、せっかくの情報なので家でも実装してみて問題なく動くことを確認しました。正直パフォーマンス的には元々の構成との差異はほぼない(もともとHGW側でLANパススルーのような形でRTX1300に接続されていた)ので、その点ではわざわざ構成変える必要はないのですが、RTX1300をONU直下に配置することでNTTから降ってくる「/56」のDHCPv6プレフィックスを取得してそれを有効に配れるのでは、という点が試したくてやってみたという感じです。結論からすると、RTX1300でDHCPv6-PDクライアントとして「/56」のDHCPv6プレフィックスを取得し、DHCPv6-PDサーバーとしてHGWには「/60」を渡すことでひかり電話を利用、さらにはLAN利用用に2セグメントそれぞれに「/64」で割り当てて使えることが確認できました。
実際の構成はもう少し手を加えていて、リモートワーク時に接続するためのセグメントを作成し、そのセグメントからはインターネットへの接続以外の通信をブロックしています。また、ひかり電話の通常使用にはiPhoneにインストールしたAGEphoneを利用するので、HGWのLAN側には通常利用用LAN3のIPアドレスを割り当て、LAN3内のiPhoneがひかり電話子機として使用可能にしています。これはひょっとするとIPv6を使用すれば不要の設定なのかもしれませんが、今までの利用実績を考慮してIPv4で使えるようにしました。外出先からはRTX1300にVPNを繋げれば、LAN3にある時と同様に使えるので特に問題は感じていません(使う機会自体ほぼないですが)。これらを踏まえてYAMAHAのひかり電話アダプター設定例に掲載されているネットワーク構成図ベースに作成した構成図を掲載します。LAN1 – 5はRTX1300のフレキシブルLAN/WANポートを指していて、RTX1300の全面に記載のあるものとは別物です。LANの後の数字は比較しやすいようにYAMAHAのひかり電話アダプター設定例になるべく合わせています。

Configも抜粋で載せておきます。コメント部分は説明で、これもYAMAHAのひかり電話アダプター設定例になるべく合わせています。セグメントは構成図の通りで、LAN1がHGW用、LAN2がONU経由のインターネット側、LAN3が通常家内利用NW用、LAN4がサーバー用(固定IP8個の中で必要数利用)、LAN5がリモートワーク用・ゲスト端末用に他セグメントへの接続をブロックしたセグメントという感じです。LAN5用のセグメントには無線LANアクセスポイントのみ接続することで、LAN5へのアクセスは当該無線LANアクセスポイント経由でのみ許可し、当該無線LANアクセスポイント側の機能でLAN5用セグメントにぶら下がった端末間でのアクセスができないようにします。フィルターの設定含め、関連した設定以外は記載していません。興味ある方は、前回記事に最低限のものを記載していますので、参照ください。
##【NGNとの接続設定】
ngn type lan2 ntt
ipv6 route default gateway dhcp lan2
# 一般的な設定例では、LAN3でプロバイダー提供IIDを指定するものが多いが、
# 家ではLAN2の外側に振るようにしている
ipv6 lan2 address dhcp-prefix@lan2::<< プロバイダー提供IID >>/56
ipv6 lan2 dhcp service client
##【LANパススルーの設定】
lan pass-through member 1 lan1 lan2
lan pass-through ethertype 1 ipv4 arp
##【DHCPv6-PDサーバーの設定】
ngn type lan1 ntt
ipv6 dhcp prefix 1 dhcp-prefix@lan2::a0:0:0:0:1/60
ipv6 lan1 dhcp service server prefix=1
##【経路設定】
ip route default gateway tunnel 1
##【LAN3設定】
ip lan3 address 192.168.100.1/24
ip lan3 proxyarp on
ipv6 lan3 address dhcp-prefix@lan2::b0:0:0:0:1/64
ipv6 lan3 rtadv send 1 o_flag=on
# 本来はservice server とする必要があるはず。
# service server とするとLAN3内の端末の名前解決でIPv6が優先される。
# 家ではInternal LAN用のDNSサーバーでIPv6名前解決を実装していないため、
# service offにしてIPv4での名前解決を優先させるようにしている
ipv6 lan3 dhcp service off
ipv6 prefix 1 dhcp-prefix@lan2::b0:0:0:0:1/64
##【LAN4設定】
ip lan4 address 192.168.200.1/24
ipv6 lan4 address dhcp-prefix@lan2::c0:0:0:0:1/64
ipv6 lan4 rtadv send 2 o_flag=on
ipv6 lan4 dhcp service off
ipv6 prefix 2 dhcp-prefix@lan2::c0:0:0:0:1/64
##【OCN MAP-Eの設定】
## 省略、興味のある方は前回記事を参照ください
##【DHCPの設定】
dhcp service server
# DHCPサーバーの設定は要件・環境に応じて変わりますので、下記は
# 参考程度に
dhcp server rfc2131 compliant except remain-silent use-clientid
## 省略
##【DNS設定】
dns server << Internal LAN用DNS IPアドレス >> 8.8.8.8 8.8.4.4設定例内のコメントに記載していますが、家のLAN環境では名前解決をIPv6優先にしてしまうと色々と弊害があるため、現状ではIPv4優先にしています。Internet用含めInternal LAN用のDNSサーバーでIPv6も名前解決できるような設定を入れれば解決するのではと思っていますが、当面何も困らないのと、AirPlay絡みでどうもIPv6は扱いづらそうなので二の足を踏んでいる状況です。
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