シクロクロス(LEMOND Poprad Disc)を復活させました

     

公開日:2024.09.02

     

ちょっと最近自転車熱が再燃してきて、こちらに引っ越してきてからほとんど死蔵状態になっていた、約20年前に購入したシクロクロス(LEMOND Poprad Disc)を近所のバイクショップに依頼してWheeltop EDS TXという電動コンポへの載せ替え、及びフルメンテナンスをしていただき復活させました。分類としてはシクロクロスというものになるロードバイクの親戚のようなもので、舗装道路以外の道でも走ることを視野に入れたドロップハンドルの自転車となります。いつ買ったのかなと思って購入時の保証書とかを引っ張り出してみたら何と2006年購入でしたので、もう20年近く前の自転車です。当時は広島に住んでいてMTBに乗っていました。ちょっとしたロングライドをしてみたいということで、広島市内から帝釈峡までMTBで行ったことがあり、その際にちょっと辛い、特にVブレーキの鳴きが結構するのが嫌になったこともあり、ロードバイクに興味を持ちつつもディスクブレーキへの憧れもあり、どうしたものかと思っていました。で調べたところ、どうもLemondとTREKからシクロクロスでディスクブレーキのものがあることが判明。幸い自宅近くにバイシクルネコモトというTREKショップがありました。そこで色々と話を聞くこともできるかと思い行って相談してみたところ、私にはLemond Poprad Discの方が合いそうだなという結論に。TREKの方はPortlandという名前のシクロクロスで、こちらはフロント3段で確かアルミフレームだったと記憶しています。一方Lemondの方はフロント2段でクロモリです。乗っていたMTBはフロント3段だったので、ドロップハンドルの方なら2段の方が後々いいかなというのと、ドロップハンドルならホリゾンタルフレームでしょという思いもあり、さらに決定的だったのが当時のアルミバイクは何というか剛性命というか乗り味が物凄く硬く、バンピーな路面では個人的には耐えられず、一応両バイクの試乗もした後にLemond Poprad Discに決定。MTBに慣れていたこともあり、フロントフォークサスペンションでないことが気になりつつも基本的にオンロードを走ることのほうが多いのと、フロントフォークがカーボンなのとフレームがクロモリでしなやかな乗り味がしたのでその点は問題ありませんでした。肝心のディスクブレーキについては思っていたほどの制動力はありませんでしたが、濡れた路面での安心感は絶大でした。

その後タイヤを色々と変えたりしつつもそこそこ乗っていたものの、社会人になってからはあまり乗る時間を取れなくなり、さらに埼玉に引っ越してきてからはますます乗る機会が激減してほとんど部屋に置きっぱなし状態になってしまいました。ごくたまに引っ張り出して乗った時にパーツも錆びてきたりで変速がスムーズにいかないことも判明し、いつかはオーバーホールしなきゃなと思いつつ見るたびに残念な気持ちになりつつもズルズルと放置。また、運動するにしても手軽なランニングをすることが多く、サイクリングやポタリングもほとんどしない状況が続いていました。そんな中、いつの間にかロードバイクもディスクブレーキの時代になり、またシフターもワイヤーから無線電動のものが拡がりをみせてきていることに気がつきました。特にシフターについてはメンテナンスの必要性と変速自体の感触から無線電動のものへの興味が沸々と湧いてきました。Poprad Discには105グレードのシフターだったのですが何せ20年近く前のものなので、変速フィーリングを改善するにはもっと上位のコンポを積まないとだめだというのが当たり前の時代のもので、実際問題としてシフト時のラグや、特に疲れてきた時のシフトがうまく行かないケースに少なからず不満がありました。調べてみると、どうも電動シフターのものはコンポのグレードの差をあまり気にする必要がないらしいという情報を見てますます興味を持ったのですが、何せ古いPoprad Discのフレームやホイールにはどうも最新のシマノの電動シフターDi2は互換性がなさそうということもわかり、新車を購入しないとダメそうです。そうなると中々に閾が高い。個人的にアルミフレームはNGだと思っていたので、ほぼ必然的にカーボンフレームになり、さらに電動シフターとなると安くても35万円程度は必要かな、というのと、Poprad Disc自体は結構気に入っていたのでこれを廃棄するのもちょっともったいないという思いがあり、どうしたものかと思案し出したのが去年の今頃です。そんな中、去年の暮れにどうも名も知らない中華製の電動シフターがあるらしい、そして日本でも問題なく買えるようになるらしいという情報を見つけました。WheeltopのEDSという製品で、日本ではホダカという会社が代理店になっています。ただしパーツだけで約15万円ほどということで、そこまで安い製品ではありません。値段などがわかった時には発売時期についてはまだ未定で、そのうちに4月に発売予定ということがわかったのですが、たぶんPoprad Discに載せられるだろうとは思いつつも踏ん切りがつかずにいました。そうこうしているうちにどうもEDS自体の引き合いは結構あるらしく、早期に予約しておかないといつ手に入るかわからないかも、今はまた自転車に乗ろうという気持ちが強いけれども放置していたらまた醒めてしまうかも、ということでもしも取り付けられなかったら仕方がないというダメ元で予約し、結果GW直前で手にいれることができました。ロードタイプの自転車に取り付け可能な製品はEDS TXシリーズというもので、大きくはワイヤー引きブレーキ用・油圧式ブレーキ用の2種類があるのですが、せっかくシフターを電動にするのにブレーキを通常のワイヤー引きのままにしておくのも嫌だなぁという点と、上記のように元々のPoprad Discのディスクブレーキの制動力がいまいちなこともあり、油圧式ブレーキセットの方を購入しました。後は取り付けなのですが、フルメンテナンスもしないといけない状態なこともあり、ここはパーツ持ち込みでフルメンテナンスおよびコンポの載せ替えをしてくれる近所のショップでしてもらおうと決めました。少々高めでもきちんとしたショップにお任せした方が確実安心ですので。調べたところ、近所にTREKショップがあって、フルメンテナンスもしてもらえそうだということを確認し、まずは相談することに。お店はバイクプラスさいたま大宮店です。まずは相談後、後日Poprad DiscとEDS TXを持ち込んで確認してもらったところ、問題点はあるがおそらく取り付け可能だろうということでお願いし、6月末には取り付け完了となりました。その際の最大の問題点はディスクブレーキの取り付け台座の規格でした。Poprad Discは古いバイクなので、IS(インターナショナルスタンダード)という規格なのですが、現在はポストマウントおよびフラットマウントというのが主流でISは絶滅危惧種でした。EDS TXはシマノ互換ということでフラットマウントです。世の中にはマウントアダプターというものがあるのですが、何せISは絶滅危惧種。ISからポストマウントというアダプターはかろうじて日本でも手に入るようなのですが、ISからフラットマウントへのアダプターはすくなくとも日本では普通には存在しないらしいことが判明しました。ISからポストマウント、さらにフラットマウントにするようにアダプターを2種類噛ませるという案もあったのですが、さすがにそれはきついな、ということでAli Expressで探してみることに。すると、何とISからフラットマウントに変換するマウントアダプターがありました。しかも千円程度で。前後なので2つ必要でしたので、2つを(初めて)Ali Expressで購入しました。初めての利用だったので到着までにどの程度かかるのか、それこそちゃんと届くのか不安でしたが、5日で届きました。ちなみに、ZRACE IS Mount to Flat Mount Adapterという製品です。これで最大の問題点は解決しました。フロントについてはこのアダプターを介することで、ディスクローターの径を180mmにしないとだめということでフロントはディスクローターも変えました。メンテナンス時に問題あるパーツの取り替え、およびタイヤ・チューブ・バーテープも交換していただき、諸々込みで約12万円程かかりました。これを高いと取るか適正と取るかは人によるかと思いますが、今後のメンテナンスの依頼ができることを含めて個人的には適正だと思っています。

Lemond Poprad Disc
Lemond Poprad Disc

その後、パーツ類も少し入れ替えたりしつつ、サイクリングのリハビリも兼ねてトータル200km程乗りましたが、その辺りについてはまた別に記載予定です。ホイールの振れ取りなど含めた技術など、バイクプラスさいたま大宮店に依頼したのは大正解だったと思います。

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