macOSでSkype for Businessのマイクが有効にできない対策
テレワーク中に所属プロジェクトが変更になって、Skype for Businessを利用する必要が出たのですが、Macからだと、相手側にこちらの声が届かず。こういうのはシステム環境設定のセキュリティとプライバシーの設定でマイクの利用許可がないんだろうなとは思ったものの、普通にしててもSkypeを利用可能にできないんですね。で、少しググってみたらQiitaで情報を発見。
MacのMicrosoft Teams / Skype for Businessでマイクを有効にする方法
csrutil コマンドで一旦システム整合性保護(System Integrity Protection: SIP)を無効化してあげた上に、sqlite に設定追加してあげないといけないとは。この辺り、本来 Apple と Microsoft とがきちんと調整していれば問題なくできるようにしてくれればいいはずなんですが、Skype に限らずこの SIP の制限は色々と影響があるにもかかわらず、対応策が普通の人には敷居が高いままなのはちょっとどうなんだろうと思いますね。以下、備忘録的に。
1. SIP の状態を確認する
既に SIP が無効化されているようであれば、SIP の無効化作業自体は不要です。ただ、SIP 無効化状態のままなのはセキュリティ的によろしくないので、SIP 無効化のままの必要がないのであれば有効化しておいた方がいいでしょう。SIP の状態を確認するには、以下のコマンドで。
% csrutil status
SIP が無効化されていないのであれば、下記のように表示されます。
System Integrity Protection status: enabled.
無効化されていれば、下記。
System Integrity Protection status: disabled.
SIP が無効化されていない場合は、無効化します。
2. SIP を無効化する
SIP を無効化するには、まず mac を再起動して、りんごマークが出る前にキーボードの ⌘ + R キーを押しっぱなしにして mac をリカバリーモードで起動します。多分りんごマークが出たら離していいはずですが、りんごマークが出た後、りんごマークの下にプログレスバーが出るまで待つ方が確実でしょうか。リカバリーモードで起動すると、まずは mac 初回起動時のように言語選択の画面になるかと思いますので、ここはお好みで。その後、 macOSユーティリティ画面が出るので、画面上のあるユーティリティメニューをクリックして、ターミナルを選択し、以下のコマンドを入力して SIP を無効化します。
# csrutil disable
Successfully disabled System Integrity Protection. Plese restart the machine for the changes to take effect.
ターミナル画面に出るとおり、これで mac を再起動すれば SIP が無効化された状態で mac が起動します。
3. Skype for Business でマイクを有効化する
Skype for Business でマイクを有効化するため、以下のコマンドをターミナルで入力します。
% sudo sqlite3 /Users/<ログインユーザー名>/Library/Application\ Support/com.apple.TCC/TCC.db "insert into access VALUES('kTCCServiceMicrophone','com.microsoft.SkypeForBusiness',0,1,1,NULL,NULL,NULL,'UNUSED',NULL,0,1541440109) ;"
上記コマンドを入力後、システム環境設定を開いて、セキュリティーとプライバシー画面を開き、マイクを選んで対象として Skype for Business が表示されていればこれでマイクが有効化されているはずです。
4. SIP を有効化する(戻す)
動作に問題がなければ、SIP を有効化しておく方が良いです。有効化するには、無効化と同じ手順でコマンドを下記にしておけば良いです。
# csrutil enable
Successfully disabled System Integrity Protection. Plese restart the machine for the changes to take effect.
ここまでしておきながら何なんですが、わざわざSIPを有効化しなくても、 システム環境設定 > セキュリティとプライバシー > プライバシー で、フルディスクアクセスにターミナル.appを追加してここで有効化した後で上記3を行い、必要に応じてその後で無効化でも行けるみたいですね。
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