macOS ServerのP2V大作戦

     

公開日:2020.05.03

     

最終更新日:2020.05.04

自宅でこのブログサイトをはじめとして、メール、DNS、カレンダーなどのサーバーをたてています。それこそMac OS X Server 1.0の頃から色々と工夫しながら使って来ていました。サーバーは、Mac mini Server 2.53GHz MC408J/Aにメモリ4GB。Mac OS X Server v10.6 Snow Leopard搭載モデルというもので、光学ドライブが省かれた代わりに内蔵HDDが2台載せられるものでした。うち1台を1TBのSSDに換装して使って来ていました。個人用なのでそんなにハードな使い方をするわけでもなく、快調とは言わないまでも特に不満もなく使えていました。が、このモデルで動くmacOSは、OS X El Capitan 10.11.6で打ち止め。macOSに乗るサーバーソフトは、元のmacOSのバージョンで決まるため、サーバーソフトの方もアップデートできずどうしようかなと思っているうちに、アップルはサーバー機能の大幅な機能縮小を発表。macOS 10.13 High Sierraより後、MojaveからのサーバーだとメールやらカレンダーやらはOpensouceを使えていう方針になってしまいました。メールやWebサーバ程度ならそれでもいいかなと思っていたのですが、ファイルサーバーやらカレンダーやらメッセージ、連絡先の機能はそこそこ重宝していたのでこれらのOpensouceへの移行もしなければならないのはハードルが高かった。El Capitanが出たのが2015年、Mojaveが出たのが2018年。High Sierraをサポートする最後のMac miniは2014年モデルで、このモデルを買ってOSをHigh Sierraに留めて使うことも考えたものの、結構丈夫な我がMac mini Serverはそこまで不具合なかったのでズルズルと放置して利用していました。Mac mini自体もアップデートされることが中々なく、性能的にイマイチだなということもありましたし。が、一昨年あたりから少しづつ調子が悪くなり始め、毎月1度は定期的に再起動しておかないと、なんらかの時に再起動しようとしてもきちんと落ちてくれないことが頻発するように。OS X Serverは、アカウント管理にOpenDirectoryを利用しているのですが、再起動に失敗するとほぼ100%こいつがダメになるため、ローカルの管理ユーザー以外は全滅するヤバい奴に大変身することに。実際には、Server.appでOpenDirectoryのバックアップを取っておいてそれを戻せばユーザー自体は復活できるのですが、メールサービスを起動しておいた状態でOpenDirectoryを復旧させても、復旧前に一度メールデータをごっそり削除してしまいます。TimeMachineから戻せるものの非常に時間かかるし、手間なのでこれが結構なストレスになって来ていました。

Mac mini 2018が発売された

そうこうしていると、何と4年ぶりにMac miniがアップグレードされたではないですか。おまけに結構充実したスペックで。ただし、OSのサポートはMojaveから(泣)。これだとServer.appでまともに使えない。でもファイルサーバーには使えるし、メインで使っていたMacBook Pro 17インチも結構ヘタってきていたので試しに1台購入しました。スペックはほぼ特盛りにして、Core i7、メモリ32GB、10GB Etherとしました。とりあえずファイルサーバーとして利用しつつ、MacBook Proが昇天した後はそこそこ普段使いもしつつ(MacBook Pro自体は中古の13インチを慌てて購入しました)ボチボチOpenSouceで移行できる下地を作っていこうとしつつズルズル令和2年に。今年になって、毎月のMac mini Server再起動を一度忘れてまたヤバそうなことになりかけたところで、Mac mini 2018のスペックなら仮想環境でサーバー動かしても十分そうだと確信できたため、ようやくServerの移行を決意。ということで、自宅サーバーをMac mini Serverの物理環境から、Mac mini 2018にインストールしてあるParallelsの仮想環境に移行することにしました。結論からして、そこそこスムーズに移行でき、おまけにバックアップが非常に楽な上、今後のメンテナンスも楽な環境が出来上がりました。無論、Server.app 5.6.3のサポートが切れることは承知の上ですが、基本的に入り口をきちんと塞いでいるのでそこについてはあまり心配していません。実際の移行作業についてはまた別途書こうと思います。

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