マランツ MODEL 40nを購入しました

     

公開日:2022.03.23

     

最終更新日:2022.03.31

すっかりAmazon Musicが生活の中に溶け込んでしまいました。今までマランツのPM7000Nをほぼ不満なく使っていたのですが、たまにじっくりと聴いている時の中低音の弱さが気にはなっていました。ただ、それ以外の部分での不満はなし。グライコがあれば解消しそうなレベルではあるものの、PM7000Nのベースの調整だとちょっと違う。そうは言ってもこのレベル以上のものをとなると高級品になるか、それか単体ではなくストリーマー、DAC、アンプと組み合わせていっての試行錯誤が必要そうで手を出さずにいました。そんな中、2022年2月に同じマランツからMODEL 40nが発表されました。ざっとネットのレビューなどを見る限り、どこもリビング、リビングの連呼でちょっと方向性違う方にいってしまったのではと思いつつ、試聴はしたいなと思って先々週、先週とヨドバシカメラにて試聴してきました。今回はPM7000N導入時と違ってメーカーはマランツに絞って、その中でじっくりと聴きました。リファレンスを使用中のPM7000Nとして、PM8006、PM-12 OSE、MODEL 30、MODEL 40nを比較しました。MODEL 40nは今回初めて聴くわけですが、それ以外のモデルは前回試聴時と同じ感想を持ちました。あくまでも、かなり耳が悪くなってきた自覚のある個人の感想です。PM8006は何というかPM7000Nよりも押し出しは強いけれども団子に感じました。PM7000Nの中低域の不満点は解消されるものの、拡がりや個々の音の感じはPM7000Nの方が好み。PM-12 OSEは素晴らしいです。不満点が解消されるだけではなく、全体的にPM7000Nに比べて音楽としての存在感があがる感じです。ただし、単体ではAmazon Music聴けないので必要となる機材のトータル価格差を埋めて納得できるかというと、金額的に厳しいかな、というところです。MODEL 30は、何というか綺麗な音なんだけれども好みではない感じが以前試聴時と変わらず。PM-12 OSEとの差はあまりないはずなのに、何なのでしょうかね。うまく言語化できないのですがどうも淡白に聴こえてしまうのです。最後にMODEL 40nです。これが良かった。PM7000Nの不満を解消しつつ、少し元気すぎる傾向はあるものの、PM8006よりは明らかに音の分離や拡がりが良い。このあたりはS/Nの差かもしれません。自室での使用なので、当面HDMIの使用はないでしょうが、PM7000Nのリプレースとしてはありだという結論に達しました。カタログスペックやレビュー記事で気になっていた内蔵DAC(ES9016K2Mかぁ)の音も、ネットワーク接続で確認してCDをアナログ接続した時と遜色なさそうだという感想を持ちました。ND8006と同等なのか、さらにチューンしているのかは不明。こちらの海外サイトを見るに、やはりアンプ部分は素晴らしいもののDAC部分はもう一歩という評価のようです。今使える手持ちの材料でオールインワン中級機の最高峰を作ったらこうなった、というところではないでしょうか。ぶっちゃけPM8006とND8006とを合わせてブラッシュアップ、DAC部分は半導体不足もあって妥協した感じでしょうね。その分、純粋なアンプ部分で頑張った、と。個人的にはDクラスアンプにも興味あるのですが、ちょっといいAB級アンプも一度は欲しかったので、その点ではフィットしました。

marantz MODEL 40n 01

その後少し考えて、結局購入し、先ほど到着いたしました。PM7000Nの10.8kgに比べてMODEL 40nは16.7kgですので、結構重量増となります。意外なのがネットワーク待機時の消費電力で、PM7000Nが5.5Wなのに対しMODEL 40nは2Wと若干省エネです。消費電力は220Wと同じです。

marantz MODEL 40n 02

早速開梱して設置完了。接続は電源ケーブルとスピーカーケーブル、それにNWケーブルだけなのですぐに完了。電源入れてMACアドレス確認したら、ルーター側でDHCP固定IPアドレスの設定入れてIPアドレスは固定化しました。PM7000Nと違って、本体およびリモコン使った設定ではIPアドレスのセッティングなどができないのですね。基本的にDHCPオンリーのようです。HEOSアプリがつながれば、そちらからの設定は可能です。

marantz MODEL 40n 05

実際にはIPアドレス固定化する前にNWに繋げて電源入れた段階で早速ソフトウェアアップデートがかかっていました。所要時間は大体10分程度でしょうか。

marantz MODEL 40n 04

ソフトウェアアップデート完了後に再起動したので、気を取り直して音出しです。まぁ覚悟はしていましたがだいぶ寝ぼけた音です。電源部でかいし、エージングには少し時間かかりそうです。ただし、パッと出しでもPM7000Nに比べると中低音の押し出しがだいぶ強くなり、高音域の伸びが感じられます。S/N比はそこまで差はなさそうなのですが、音の消え際や、音が重なった時の分離はかなり上で、気持ち良いです。本格的なレビューは、電力需要が落ち着いてから数日音出しっぱなしした後にしようと思います。

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